輸入国からの強い需要により、タイ米の価格が四年ぶりに最高価格を記録

タイの米の価格がここ4年間での最高価格を記録し、ベトナムの穀物も主要輸入国からの需要の増大に伴って二年以上ぶりに最高価格まで上昇したと、今週木曜日、貿易業者らが述べました。

バンコク港での FOB(本船渡し)の条件下で、タイのランドマークである米粉5%入り米のメートルトン当たりの値段は先週の430ドルから440ドル~457ドルに上昇しました。




輸出業者が船にタイ米を積み始めた五月以降タイ米の値段はどんどん上昇していて, 20138月ぶりの高値水準になりました。

「船はいまだにやってきていて、輸出業者はタイ米を買いつけて積み荷をいっぱいにしていますよ。」と、バンコクの輸出業者は言います。輸出業者たちはお互い価格に納得していた頃より穀物を高い価格で買っていますが、一方で生鮮品の取引を避けるようになった業者もいるようです、と彼は付け加えました。

タイは今年度、前半期だけでも昨年度の同時期の輸出量を15.7%上回る509万メートルトンもの米を輸出しているとタイ政府が水曜日、発表しました。

ベトナムでは、サイゴン港での FOB(本船渡し)の条件下で、ベトナムの指標ともなる粉米5%いり米のメートルトン当たりの値段は先週の390ドルから395ドル~400ドルに上昇しましたが、これは201411月以来の高水準です。

今年は主要輸入国からの需要が多い事をうけて、世界で二番目と三番目の米の輸出量を誇るタイとベトナムの両国で、米の価格はまだまだ上昇すると、輸出業者や貿易業者は考えています。

バングラデシュは政府間協定にもとづいて、250000メートルトンの米をベトナムから輸入する取り決めです。10年間低い水準にある食糧備蓄を作ろうとする動きの一部として、そして水害によって生産高への影響があり、その地域の物価が高値になってしまった場合に備えての安全策として協定を行っています。

「この取引は来週までには終わりそうですよ。」とバングラデシュ食糧庁の副次官、アタル・ラーマン氏がロイター紙に対して発言しました。

それを聞いて、ベトナムの輸出業者たちは後々より高い価格で売りつけるために在庫を抱え込んでいます。


「ほとんどの個人貿易業者や農家はいまだに、より高値で売るために穀物を抱え込んでいます。」とホーチミン市に本拠地をおく貿易業者は言います。

バングラデシュもまた、2017年の末までにベトナムからの輸入量を増やして500000メートルトンの米を輸入し、100万メートルトンの米を2022年まで毎年輸入しようと計画しています。

そして、インドもまたタイと交渉中です。

フィリピンもタイとベトナムから250000メートルトンの米を輸入するために来月入札する予定であるし、インドもおそらくそうするだろうとフィリピン人は言います。

世界で最大の米の輸出国であるインドでは、海外の購買者の需要の増加により、調理済みの5%米粉入り米の値段が2ドル上昇して415ドル~418ドルの値段がつきました。

「ここ数週間は、アフリカの買い手からの需要が増えてきています。調理済みの米は多くの買い手の購買意欲をそそるようです。」とアーンドラ・プラデーシュ州南部のカキナダに拠点を置く輸出業者は言います。

現在の水準では、ルピーのレートにもかかわらず、輸出競争力があります、と彼は付け加えました。

ルピーは2017年の前半期に5%近く上昇していて、為替取引はここ21か月で最高水準近くを記録しています。そして、ルピーが強い事で、輸出者の利益が減ります。

ルピー高によって、4月期はバスマティ米以外の米の輸出力が去年よりも18.5%少ない475050メートルトンになりました。